2017/06/29

「CMSって何?」と今さら聞けないあなたがレベル1の魔法使いからレベル15になれるくらい解説してみた

CMS早川朋孝広報・Web担当者向け

とつぜん会社のホームページ担当者に指名されてCMSを導入することになったけど、どうやって選べばいいか全然わからない こんな切実な悩みをかかえているあなたに「そもそもCMSって何?」というレベルから説明しちゃいます。あなたがドラゴンクエストのレベル1の魔法使いでも、これを読めばレベル15くらいにはなるはず!レベル15の魔法使いならベギラマを使えるいっぱしの戦力です!

目次

ホームページビルダーとCMSはどう違う?

ホームページビルダーとCMSの違いはいったい何だろう?

ホームページビルダーはインターネット黎明期から販売されている初心者向きのホームページ作成ソフトです。初心者でも見たままでホームページの編集やデザインができます。
今ではすっかりバージョンアップしていますが、ホームページビルダーはCMSではありません。

いっぽうCMSの代表選手はワードプレスでしょうか。これもホームページに携わったことのある人なら聞いたことがあると思います。このホームページ・ビルダーとワードプレスには決定的な違いがあります。
それはホームページ・ビルダーは使う人のパソコンにインストールしないと使えないのに対して、ワードプレスはインターネット環境があれば誰でもどこでも使えます

この「オンラインにツールが設置されているか?」は非常に重要な点です。
ホームページ・ビルダーで管理しているホームページはFTPでサーバーにアップロードしないといけないのに対して、CMSでは管理しているページがそのまま公開されるためFTPが発生しません。

  • インストールの有無
  • FTPの有無

以上の2点が理由で、ウェブサイトの運用の観点からするとホームページ・ビルダーよりCMSのほうが圧倒的に楽であると断言できます。個人のホームページならホームページ・ビルダーでいいのですが、複数人が関わる企業の場合はCMSがいいです。CMSとホームページ・ビルダーはドラクエとファイナル・ファンタジーくらい違います。

CMSを導入するとどんなメリットがあるか

CMSを導入するとウェブサイトの管理が圧倒的に楽になります。どれくらい違うかと言うと、ドラクエの戦闘でスライム8匹の群に戦士一人で単体攻撃していくと8ターンかかりますが、魔法使いがヒャダルコでも使えば一瞬で終わりますよね。
CMS導入の前後でこれくらい楽になるかどうかが変わります。では具体的に何が楽になるのか?

  • 環境に左右されない(ブラウザだけでOK)
  • 複数人で管理ができる
  • 社外に作業依頼がしやすくなる
  • ヘッダー、フッターなどの共通部分の管理が楽
  • 独自ドメインでブログ運用ができる
  • CMSによっては複数のウェブサイトを管理できる

インストール不要のため環境に左右されないというのは既述の通りなので、他の項目について説明します。

複数人が管理ができる

CMSには管理画面というのがあるので、ここにアクセスすれば誰でもCMSを操作できます。CMSを導入していないとHTMLや画像の管理を各自のパソコンで管理するからちらかりやすいです。
ドラクエで道具の預かり所や袋がないのを想像してみてください。かなり不便です。CMSを導入していると、とりあえずホームページに関するファイルはCMSに保存すればいいのです。ドラクエで袋に道具をどんどん入れるように。

社外に作業依頼がしやすくなる

CMSは環境を問わないため、インターネットがあればどこでも作業できます。つまり社外にホームページの作業を出すのも簡単ということです。CMSでウェブ制作会社用のアカウントを作成して渡せばそれでOKです。

ヘッダー、フッターなどの共通部分の管理が楽

いろいろなホームページを見ていると、ある一つのウェブサイト内ではヘッダーやフッターなどはページが違ってもデザインが統一されていることに気づくと思います。
CMSを導入していないと、複数のHTMLファイルを修正しないといけません。同じ作業をページの分だけ修正するのです。これは死ぬほどめんどうくさいです。

独自ドメインでブログ運用ができる

ブログというとアメブロとかライブドアブログなどがありますが、こういったフリーブログは気軽に使えますが制限が多いです。あなたの会社がホームページを持っているなら独自ドメインを持っているはずですが、フリーブログは独自ドメインで運用できません。
それに対してCMSを導入すれば独自ドメイン内でブログを運用できます。

  • 独自ドメインでブログを運用できる
  • ヘッダー、フッターなどの共通部分の管理が楽

CMS導入にあたってこの二つの利点が特に大きいです。

どういうタイミングでCMSを導入すればいいか?

ドラクエでどのタイミングで転職するかはけっこう悩ましいですが、CMSの場合はそんなに悩む必要はありません。10ページ程度の小さなホームページでも、ある程度の品質を維持して更新していくにはCMSの導入が欠かせません。

  • ホームページの更新頻度がたかい
  • ブログを運用したい
  • オウンドメディアをやりたい
  • スマホ対応したい
  • ウェブサイトの規模が大きくなってきた

CMSを導入するとこういった問題を解決することができます。もちろんCMSには色々な種類があって各CMSごとに得意な機能は違いますが、CMSによって管理が楽になるのは間違いありません。迷っているならさっさと導入したほうが楽です。

CMSの導入費用はいくらか

CMSの導入費用はいったいどれくらいなの?

こればっかりは一概に言えません。あなたの要望によって費用が変わってきますし、CMSの種類もいろいろありますし、CMSを提案するウェブ制作会社もたくさんあります。ドラクエのやくそうみたいに、どの道具屋でも8ゴールドというわけではないのです。

例えば30ページ規模のコーポレートサイトをCMS化する場合、
会社A:20万円
会社B:50万円
会社C:150万円
みたいなことはありえます。いったい何が違うのかというと、ファーストフードと高級レストランのような違いだと思ってもらえれば間違いないでしょう。どちらで食べても満腹になるが、満足感が根本的に違うのです。

ただし、なかにはスライム一匹をやっつけるのにメラゾーマを使ってように無駄な提案をする制作会社がいます。明らかに規模に見合わないシステムやデザインを提案してくるのです。そういうウェブ制作会社はたいてい電話営業してくる場合が多いです。

どんなCMSがあるか

世の中にはどれくらいの数のCMSがあるのだろう?

CMSの種類は国内だけで100近くあるらしいです。どれを選べかがいいか悩みます。「賢者に転職しようか、あそび人に転職しようか」と悩んだことのあるあなたでも、CMSを選ぶのには悩むかもしれません。

ひとつ確かなことがいえます。ワードプレスという有名なCMSがありますが、初心者むきではありません。ワードプレスはHTMLを理解している人が自分で使うCMSです。あなたがHTMLの知識はないけど自社内で、あるいは自分でCMSを使ってホームページを更新してくなら、選択肢から外しましょう。

CMSの導入について制作会社に相談する際は、あなたが何をしたいかポイントを押さえて明確にしましょう。絶対に外せない要件を一覧にするといいです。それを事前にまとめて相手に伝えれば、まっとうなウェブ制作会社なら適切なCMSを選んでくれます。

まとめ

ではCMSについておさらいしましょう。ホームページビルダーとはだいぶ違うことが分かっていただけたと思います。

  • インターネットがあればどこでも使える
  • 独自ドメインでブログを運用できる
  • 初心者にワードプレスはおすすめしない
  • 費用は要望によって異なる
  • 現時点でホームページの管理に苦労しているなら今が導入のタイミング
この記事を書いた人
浜田 友世
公立はこだて未来大学卒。エスキュービズムに新卒入社。入社後、エスキュービズム・テクノロジーにて製品サイトのデザイン、マーケティングを担当。サイト構成考案、デザイン、コーディングから、ディレクションまでを経験。現在はエスキュービズム通商のマーケティンググループにて、Webだけでなく製品のパンフレットやチラシなどのグラフィックデザインも任されている。
この記事を書いた人
早川 朋孝

上場企業へのCMS提案・導入経験が多数あり、「あかもん」の使い方を120%マスターしている。豊富な運用経験に基づくサポートに自信がある。ワードプレス、MT歴はどちらも10年を超えるがCMSの魅力は「あかもん」のほうが上と確信している。趣味は読書など。


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