みなさんは「ペイドメディア」という言葉をご存知でしょうか。こちらの用語も広く使われるようになったのはここ数年、オウンドメディアという言葉が生まれ始めた頃に、対照的な言葉として利用されるようになりました。
オウンドメディアエンジンブログ第2回目の記事になりますが、今回はオウンドメディアと合わせて理解したいマーケティングの手段である「ペイドメディア」についてまとめます。
ペイドメディアとは
ペイドメディアとは、お金を払って宣伝をしてもらうというごく一般的な広告メディアです。
例えば、4マスと呼ばれるテレビ・新聞・雑誌・ラジオなどが代表的といえます。また、ここ数十年の間にWeb広告もペイドメディアとしての市場を伸ばしてきました。
ペイドメディアの役割はひとことで言うと、消費者に対して認知を広げることです。企業は自社商品を多くの消費者に知ってもらうために、このペイドメディアを利用するのが一般的です。
ペイドメディアのメリット・デメリット
ペイドメディアにはメリットとデメリットどちらも存在します。
まず、メリットですが
・手間や予算をコントロールしやすい
・即効性が高い
・一度にたくさんの人に認知してもらいやすい
この3つがあげられるかと思います。ペイドメディアはお金をかけた分の宣伝をメディアが行ってくれるので、施策にかかる手間であったり予算のコントロールがしやすいといえます。また殆どのペイドメディアに分類される広告手法において、施策開始から短期間で効果を計測することができるのも特徴です。
さらに、テレビコマーシャルなどに代表されるように、一度に多くの人に認知させるのに適しています。
逆にデメリットですが、
・一方通行のコミュニケーションになりやすい。
・多大な費用がかかる
こういったことがあげられるでしょう。基本的にペイドメディアへの広告出稿は多額の費用が必要となります。したがって、それをペイするだけの効果がなければなりません。Webが登場する前はペイドメディアによる広告効果は非常に高いとされましたが、WebやSNS等の発展により
消費者同士のコミュニケーションが活発になってきたことにより、一方向だけのコミュニケーションでは購入を促す効果が薄れてきているといわれています。
アーンドメディア・オウンドメディアとの組み合わせ
ペイドメディアのデメリットとして、一方通行のコミュニケーションになりやすいというのがありますが、その弱点を補完する上でアーンドメディアやオウンドメディアが非常に役立ちます。アーンドメディアとは、消費者が自由に情報のやり取りができるメディアのことです。主にSNSや口コミサイトなどがそれにあたります。
オウンドメディアとは、自社の所有する情報媒体のことで、企業からユーザーに対して直接情報を発信します。
これらを組み合わせることにより、ペイドメディアの一方的な商品の宣伝だけでなく、ユーザーの相互コミュニケーションや、企業と消費者が直接つながったコミュニケーションチャネルをつくることができ、消費者とのコミュニケーションをより活発に行うことができます。ペイドメディア・アーンドメディア・オウンドメディアを組み合わせ運用することをトリプルメディア戦略と呼び、高いマーケティング効果があるとされ現代において非常に注目されています。
まとめ
今回はオウンドメディアを比較し理解する上で基本となる「ペイドメディア」について簡単におまとめいたしました。いかがでしたでしょうか。
ペイドメディアとは古くから親しまれる従来のマーケティング手法といえ、現在でも必要不可欠なものとして位置づけられています。しかしながら、消費者行動の変化にともない、ペイドメディアだけでのアプローチでは効果的に消費者へアプローチすることが難しくなってきているのも事実です。
ペイドメディアをより有効的に活用するという意味でも、アーンドメデイアやオウンドメディアといった概念も適切に理解し、組み合わせて利用していくのが良いであろうと思います。